「お葬式に参列するけれど、何時に終わるのか分からなくて予定が立てづらい…」
「通夜や告別式、全部でどれくらい時間がかかるものなの?」
「慣れないことだから、お葬式の流れや時間の目安が知りたい」
このようにお悩みではありませんか?
お葬式は故人様とのお別れのための大切な儀式ですが、同時に「何時に始まり、何時に終わるのか」という時間に関する情報は、参列する方にとっても、また準備をするご遺族にとっても非常に重要です。
しかし、お葬式の形式や地域によっても時間は異なり、具体的な所要時間がわからず不安を感じる方も少なくありません。
当サイトでは、お葬式に関するさまざまな疑問や不安を解消するための情報をお届けしています。
この記事では、「お葬式が何時に終わるのか」という疑問を中心に、一般的な開始時刻から全体の所要時間、そしてお葬式の流れまでを分かりやすく解説します。
この記事を最後までお読みいただければ、お葬式にかかる時間の見通しがつき、当日のスケジュール調整や心の準備をスムーズに行えるようになります。
お葬式の時間に関する疑問を解消し、心穏やかに故人様をお見送りするための一助となれば幸いです。
お葬式の基本的な所要時間と終了時間の目安
お葬式と一口に言っても、通夜から葬儀・告別式、火葬までいくつかの儀式があります。
そのため、全体の所要時間や各儀式が何時に終わるのかを事前に把握しておくことが大切です。
【結論】お葬式はいつ終わる?全体の所要時間を知ろう
一般的な仏式のお葬式は、全体で2日間かかることが多いです。
これは、1日目にお通夜、2日目に葬儀・告別式と火葬を行うためです。
もちろん、お葬式の形式や内容によって所要時間は変動します。
しかし、まずは全体の流れと、各儀式がだいたい何時に終わるのか、その目安を知っておきましょう。
儀式 | 一般的な開始時刻の目安 | 一般的な所要時間の目安 | 一般的な終了時刻の目安 |
---|---|---|---|
お通夜 | 18:00~19:00 | 2~3時間程度 | 20:00~21:00頃 |
葬儀・告別式 | 10:00~11:00 | 1時間~1時間半程度 | 11:30~12:30頃 |
火葬・骨上げ | 葬儀後移動し開始 | 1時間半~2時間程度 | 14:00~15:00頃 |
(初七日法要) | 火葬後または式中 | 30分~1時間程度 | 15:30~16:30頃 |
(精進落とし) | 火葬後または初七日後 | 1~2時間程度 | 17:30~18:30頃 |
※あくまで一般的な目安であり、状況により変動します。
お葬式の形式によっても終了時間は変わる
近年では、お葬式の形式も多様化しています。 そのため、どの形式を選ぶかによって、全体の所要時間や終了時刻も変わってきます。
お葬式の形式による特徴と時間の傾向
葬儀形式 | 主な特徴 | 所要時間の傾向 |
---|---|---|
一般葬 | ・最も一般的な形式 ・ご遺族、ご親族、故人と縁のあった方々も広く参列 ・通夜と葬儀・告別式を2日間で行うことが多い | 2日間にわたることが多い |
家族葬 | ・ごく近しいご家族や親族、親しい友人のみで執り行われる小規模なお葬式 ・儀式の流れは一般葬と大きく変わらないことが多い | 参列者が少ない分、一般葬より時間が短縮される傾向がある |
一日葬 | ・お通夜を行わず、葬儀・告別式から火葬までを1日で行う形式 ・時間的・体力的な負担を軽減できるメリットあり | 1日で執り行われる |
直葬(火葬式) | ・お通夜や葬儀・告別式といった儀式を行わず、火葬のみを執り行う最もシンプルな形式 ・ごく限られた近親者のみで故人を見送る | 最も短時間で執り行われる |




【パターン別】お葬式の流れとタイムスケジュール・終了時間
ここでは、お葬式の形式ごとに、より具体的な流れとタイムスケジュール、そして終了時間の目安を見ていきましょう。 特に記載がない場合は仏式を想定しています。
最も一般的な「二日葬(仏式)」のタイムスケジュール
多くの場合、お葬式は「二日葬」と呼ばれる2日間にわたる形式で執り行われます。
1日目にお通夜、2日目に葬儀・告別式、そして火葬という流れが一般的です。
【1日目】お通夜の流れ・所要時間・終了時間
お通夜は、故人と親しかった人々が、故人に最後の夜を寄り添い、別れを惜しむ儀式です。 一般的に夕方から始まり、夜にかけて行われます。
通常、お通夜開始の1時間~30分前くらいから受付が始まります。 (例:18時開始なら17時~17時30分受付開始)
定刻になると僧侶が入場し、読経が始まります。 読経の時間は約30分~1時間程度です。
読経の途中から、喪主、遺族、親族、一般参列者の順に焼香を行います。 参列者の人数によって所要時間が変わります。
焼香が終わると僧侶が退場し、喪主から参列者へ感謝の挨拶があります。
この後、別室で「通夜振る舞い」として食事や飲み物が用意されることがあります。 参加は自由で、1時間~2時間程度が目安ですが、地域や状況により行われないこともあります。
通夜振る舞いを含めると、お通夜はだいたい20時~21時頃に終了することが多いです。






【2日目】葬儀・告別式の流れ・所要時間・終了時間
葬儀は故人の冥福を祈る宗教的な儀式、告別式は故人に最後の別れを告げる社会的な儀式です。 現代では、葬儀と告別式を連続して行うのが一般的です。 多くは午前中に開始されます。
葬儀・告別式開始の1時間~30分前くらいから受付が始まります。 (例:10時開始なら9時~9時30分受付開始)
定刻になると開式し、僧侶による読経、弔辞の奉読、弔電の紹介などが行われます。 この部分でおおよそ1時間~1時間半程度かかるのが一般的です。
読経の途中から、または読経後に、喪主、遺族、親族、一般参列者の順に焼香を行います。
棺の蓋を開け、故人と最後の対面をし、花などを手向けます(花入れの儀)。
お別れの儀が終わると、棺を霊柩車へ運びます。
一般的に、葬儀・告別式の開始から出棺までは1時間半~2時間程度を見込むとよいでしょう。
例えば、10時に開始した場合、11時30分~12時頃が出棺の目安です。
出棺後、参列者は火葬場へ移動します。 移動時間は場所によって異なります。
【2日目】火葬・骨上げの流れ・所要時間・終了時間
火葬場で故人を荼毘に付し、遺骨を骨壷に納める儀式です。 火葬には時間がかかります。
火葬場に到着後、最後のお別れ(納めの式)を行い、火葬が始まります。
火葬自体の所要時間は、約1時間~2時間程度です。 この間、遺族や同行した参列者は控室で待機します。
火葬が終わると、遺骨を骨壷に納める「骨上げ」を行います。 骨上げの所要時間は30分程度が目安です。
火葬場に到着してから、火葬、骨上げが全て終わるまでの時間は、おおよそ1時間半~2時間半程度です。
【任意】初七日法要や精進落としを行う場合の追加時間
最近では、葬儀当日に「繰り上げ初七日法要」を行ったり、火葬後に「精進落とし」という会食の席を設けたりすることがあります。 これらを行う場合は、さらに時間がかかります。
繰り上げ初七日法要
本来は亡くなってから7日目に行う法要ですが、遠方からの参列者などに配慮し、葬儀・告別式の中や火葬後に行うことがあります。 所要時間は約30分~1時間程度です。
精進落とし(会食)
火葬後や初七日法要の後などに、僧侶や世話になった方々を労い、故人を偲ぶために会食の席が設けられることがあります。 所要時間は約1時間~2時間程度です。
これらの儀式を全て行った場合、2日目のお葬式が完全に終わるのは夕方近くになることもあります。
「一日葬(仏式)」のタイムスケジュールと終了時間
一日葬は、お通夜を行わず、葬儀・告別式から火葬までを1日で行う形式です。 そのため、時間的にも体力的にも負担が軽減されると選ばれることがあります。
流れ
基本的に「二日葬」の2日目の流れ(葬儀・告別式、出棺、火葬、骨上げ)を1日で行います。
所要時間
葬儀・告別式が約1時間~1時間半、火葬・骨上げが約1時間半~2時間半程度です。 これに移動時間などを考慮します。
終了時間の目安
午前中に葬儀・告別式を開始した場合、火葬が終わるのは午後2時~4時頃になることが多いでしょう。
もちろん、初七日法要や精進落としを行う場合は、さらに時間がかかります。






「家族葬」のタイムスケジュールと終了時間
家族葬は、ごく近しい身内だけで行うお葬式です。 儀式の流れ自体は、一般葬(二日葬または一日葬)と大きく変わらないことが多いです。
しかし、参列者が少ないため、各儀式(特に焼香など)にかかる時間が短縮される傾向にあります。
時間短縮の可能性
一般葬に比べて、受付や焼香の時間が短くなるため、全体の所要時間も短くなることがあります。
自由度の高さ
形式にとらわれず、故人や遺族の意向を反映しやすいため、時間配分も比較的自由度が高いと言えます。
例えば、通夜振る舞いを省略したり、告別式の内容を簡略化したりすることもあります。
そのため、家族葬の終了時間はケースバイケースですが、一般葬よりは早めに終わることが多いと考えてよいでしょう。
【参列者向け】お葬式の開始時間と終了時間に関するマナーと注意点
お葬式に参列する際、何時に行けばよいのか、また終了時間に関して気をつけるべき点はあるのでしょうか。 マナーを守り、失礼のないようにしたいものです。
お葬式(通夜・告別式)には何時に行くべき?
お通夜や葬儀・告別式に参列する際は、早すぎても遅すぎても迷惑になることがあります。
一般的には、受付開始時間に合わせて、または開式の15分~30分前くらいに到着するのが目安です。
受付開始時間の確認
案内状などに受付開始時間が記載されている場合は、その時間を目安にしましょう。
早すぎる到着は避ける
遺族は準備で忙しくしているため、あまりに早く着きすぎるとかえって負担をかけてしまうことがあります。
遅刻しそうな場合・途中退席は可能?
やむを得ない事情で遅刻しそうな場合や、途中で退席しなければならない場合もあるかもしれません。
基本的には、お葬式に遅刻したり途中で退席したりするのは避けるべきです。
しかし、どうしてもという場合は、以下の点に注意しましょう。
遅刻する場合
会場に到着したら、まず葬儀社のスタッフに声をかけ、指示を仰ぎましょう。
勝手に会場に入らず、案内に従って静かに入室し、末席などに着席します。
読経中や弔辞の最中などは避け、タイミングを見計らって入室するのがマナーです。
途中退席する場合
できる限り、式の区切りが良いタイミング(焼香が終わった後など)で、静かに目立たないように退席します。
事前に遺族や受付の方に伝えておくとスムーズです。






お葬式の服装や持ち物で時間は変わる?
服装や持ち物が、お葬式自体の所要時間に直接影響することはありません。
しかし、お葬式に適した服装(喪服や準喪服)の準備や、香典、数珠などの持ち物を用意するには、ある程度の時間が必要です。
特に、普段着慣れない喪服の着付けや、持ち物の最終確認は、時間に余裕を持って行うことが大切です。
時間に余裕を持った準備を心がけましょう。 慌てて準備をすると、忘れ物をしたり、到着が遅れたりする原因にもなりかねません。 事前にしっかりと準備しておくことで、落ち着いて故人様とのお別れに臨むことができます。
【喪主・遺族向け】お葬式の日程・時間を決める際のポイント
喪主や遺族の立場になると、お葬式の日程や時間をご自身で決める必要があります。
何を基準に、どのように決めればよいのでしょうか。
後悔のないお見送りができるよう、いくつかのポイントを押さえておきましょう。
一般的なお葬式の開始時間・終了時間の設定例
まず、多くの葬儀社では、一般的な開始時間や終了時間のモデルケースを提示してくれます。
例えば、お通夜は夕方18時や19時から開始し、20時~21時頃に終了。
葬儀・告別式は午前9時、10時、11時から開始し、出棺がその1時間半~2時間後、というような形です。
これらを参考に、参列者の状況や火葬場の空き状況などを考慮して調整していきます。
火葬場の予約時間から逆算して考える
お葬式の日程と時間を決める上で、最も重要な要素の一つが火葬場の空き状況と予約時間です。
火葬場の予約が取れなければ、お葬式全体の日程が組めません。
多くの地域では、火葬場が混み合っていることもあります。
そのため、まずは葬儀社と相談し、火葬場の予約を確保することが先決です。
そして、火葬の時間から逆算して、葬儀・告別式の開始時間や出棺時間を決定していきます。






菩提寺や宗教者の都合も確認
特定のお寺(菩提寺)がある場合や、お世話になっている宗教者がいる場合は、その宗教者の都合も確認する必要があります。
お葬式で読経などをお願いする宗教者のスケジュールが合わなければ、希望の日時に儀式を行えません。
早めに連絡を取り、日程を調整しましょう。 葬儀社が間に入って調整してくれることも多いので、まずは相談してみるのが良いでしょう。
遠方からの参列者への配慮(開始時間や終了時間の設定)
もし遠方から多くの参列者が見込まれる場合は、その方々への配慮も大切です。
例えば、あまりに早い時間の開始や、遅すぎる時間の終了は、遠方の方にとって負担が大きくなることがあります。
移動時間や宿泊の必要性などを考慮し、可能であれば葬儀・告別式の開始時間を少し遅めに設定したり、終了時間があまり遅くならないように配慮したりすると良いでしょう。
お葬式の時間に関するよくある質問(Q&A)
お葬式の時間に関しては、さまざまな疑問が浮かぶことでしょう。 ここでは、特によく寄せられる質問とその回答をまとめました。
Q. 葬儀と告別式の違いは?時間はそれぞれどれくらい?
A. 葬儀は故人の冥福を祈る宗教的な儀式、告別式は故人に最後の別れを告げる社会的な儀式という違いがあります。
しかし、現代ではこの二つを明確に区別せず、連続して行う「葬儀・告別式」として執り行われるのが一般的です。
そのため、「葬儀の時間」「告別式の時間」と個別に所要時間が設定されているわけではなく、全体で1時間~1時間半程度を見込むことが多いです。
Q. お焼香の時間はどれくらいかかる?
A. お焼香自体は、一人あたり数十秒から1分程度と短い時間です。
しかし、参列者の人数が多い場合は、全員が焼香を終えるまでに相応の時間がかかります。
例えば、100人の参列者がいれば、単純計算でもかなりの時間が必要になることが分かります。
葬儀社は参列人数を考慮して、全体の時間配分を調整しています。






Q. 地域や宗教によって、お葬式の時間は大きく変わりますか?
A. 基本的なお葬式の流れや所要時間は、地域や宗教・宗派によって大きく変わることは少ない傾向にあります。
ただし、特定の儀式が加わったり、風習として行われる内容が異なったりすることで、多少の時間の変動はあり得ます。
例えば、一部の地域では出棺前に特別な儀式があったり、特定の宗派では読経の時間が長めであったりすることがあります。
Q. 通夜と告別式、どちらに参列すれば良い?時間は?
A. 故人との関係性やご自身の都合によりますが、可能であれば両方に参列するのが最も丁寧とされています。
お通夜は、故人と親しかった人が夜通し別れを惜しむ儀式で、夕方から夜にかけて行われます(一般的に2~3時間程度)。
葬儀・告別式は、故人に最後の別れを告げる儀式で、日中に行われることが多いです(一般的に1時間半~2時間程度、その後の火葬まで含めるとさらに時間がかかります)。
どうしてもどちらか一方しか参列できない場合は、ご自身の状況に合わせて判断し、遺族にその旨を伝えると良いでしょう。
まとめ|お葬式の終了時間を把握し、心穏やかに故人をお見送りしましょう
今回は、「お葬式が何時に終わるのか」という疑問を中心に、開始時刻や全体の所要時間、一般的な流れについて解説しました。
お葬式は、形式や地域、宗教によって多少の違いはありますが、一般的な流れや各儀式にかかるおおよその時間を知っておくことで、当日の心構えやスケジュール管理がしやすくなります。
- 一般的なお葬式(二日葬)の場合、通夜は2~3時間程度、葬儀・告別式から火葬・骨上げまでは半日~1日程度かかること。
- 一日葬や家族葬など、形式によって所要時間が異なること。
- 参列者は開式の15分~30分前には到着し、やむを得ない場合を除き途中退席は控えること。
- 喪主・遺族は、火葬場の予約や宗教者の都合を考慮して日程を決めること。
これらのポイントを押さえておけば、お葬式の時間に関する不安は大きく軽減されるはずです。
お葬式は、故人様との最後の大切な時間です。 時間に関する心配事を少しでも減らし、落ち着いた気持ちで故人様をお見送りできるよう、この記事の情報が少しでもお役に立てれば幸いです。





